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投資先をウェルスナビに決めた!現代ポートフォリオ理論講義を読んで調べてみた。やめておいたほうがいい人はどんな人?

2022/05/28 14:05
ロボティクスアドバイザーのウェルスナビに投資を決めました。が、今一つ決められずに悩んでいたので、でやめておいたほうがいい人を

預金が少しできてきたので、投資を検討していました。調べてみると、長期・積立・分散が王道らしいですが、今一つ何を選んでいいかわかりませんでした。

どうもウェルスナビ(WelthNavi)が良さそうだという結論になりました。ウェルスナビはロボティクスアドバイザーで、現代ポートフォリオ理論に基づいて米国ETFや日欧ETF、債券、金、不動産などに全自動で投資するサービス・・らしいのですがなんのこっちゃだったので調べてみました。

現代ポートフォリオ理論講義で学んだ知識をもとに解説していきます。

現代ポートフォリオ理論は公開投資市場のための理論

当たり前のことですが一応。みんな金儲けしたくてやってる投資をしている前提の理論です。働きがいや家族愛、SDGsといった社会的意義について考えるような話ではありません。私も100億兆円ほしいです。

また、公開市場の話をしています。公開市場以外にも企業のベンチャーになって売却益を出すとか色んな金儲けの方法はありますが、上場している株式や金融商品といった誰もが参加できる公開市場での投資の話をしています。

ポートフォリオ

ポートフォリオとは書類ケースのことで、金融では持っている金融商品の組み合わせのことを指します。どんな商品をどれくらいの割合で持つか、といった文脈で出てくることが多く、今回もその話題です。

リスクとリターン

儲けたいなら高くリスクを低く抑えてリターンを大きく取りたいですが、公開市場においてローリスクハイリターンはあり得ません。

私もありえると思ってましたが、リスクという言葉を正しくとらてなかったからでした。

リターン

リターンはおそらく勘違いされることはないでしょう。例えば今株価が1000円のA社の株を1年保有したら1100円になった。そしたら100円のリターンです。

リスク

現代ポートフォリオ理論ではリスクは「振れ幅」のことを指します。今株価が1000円のA社の株が1年後に800円~1200円になる可能性がある(800円未満になる可能性はほぼ0)、という場合の振れ幅がリスクです。

(また現代ポートフォリオ理論では振れ幅は正規分布に従うとされていますが、今日の話にはあまり関係がないので参考まで)

リスクが低ければ、リターンは低い

極端にリスクが低い例をあげると、現金があります。今の1000円札は来年も1000円です。

公開市場においては、おおよそあなたも私も同じような感覚を持ちます。この1000円札にはいくらの価値がありますか?と聞かれたら、当然1000円なわけです。900円の値がついていたら、市場原理が働いて1000円になるように調整されていきます。

A社の株が今900円で、1年後に980円~1020円になる可能性がある、となったらやはり市場原理が働いて約1000円に収束します。つまり、ローリスクのA社の株を買おうとすると1000円払わなければならず、最大でも20円しかリターンを得られる可能性がありません。リスクが少ない商品を買おうとすると既にリターンが少ない状態に市場原理によって収束してしまうのです。ローリスクでハイリターンはあり得ません。

B社の株が1年後に100円~1900円になるとしたら、いくらで買いますか?期待値は1000円なので1000円でしょうか?私なら800円くらいですかね・・1000円で買ったとしたら最大900円のリターン、800円で買えたとしたら期待値で200円・最大1100円のリターンが見込めます。ハイリスクハイリターンです。

ハイリスクハイリターンはあり得るし、ローリスクハイリターンがあり得ないことがわかったかと思います。もしB社に絶対1500円で売れる!と期待しすぎて1200円くらいで買っちゃったとすると、期待値ではマイナス200円で最大でも700円のリターンとなります。ハイリスクローリターンもよくあります。

リスクとリターンの期待値はポートフォリオ(組み合わせ)で調整

先ほどの例のA社の株を990円、B社の株を500円で買えるとすると、期待値が最も高くなるB社の株を全力で買ったほうがよいでしょうか?それでも100円になるリスクがあるので、私ならできません。11万円持っていて最低でも10万円くらいを残しておきたい場合を考えます。全力でB社を買ってしまうと、最悪で22,000円になってしまい悲惨なことになります。A社の株を全力で買っても、ローリスクローリターンなので大したことになりません。A社の株を10万円くらい、B社の株を1万円くらい買うとなんとなく良さそうだということがわかります。最悪でも10万円くらい、期待値で12万円くらいになります。

残しておきたい額がもっと少ない=許容できるリスクが増えると、さらにB社の株の割合を増やすことができ、期待できるリターンを増やせます。

このように、ポートフォリオに載せる金融商品を増やすと許容するリスクを調整することができ、それにあわせて期待するリターンも変わってきます。

この話は長くなるので、もっと詳しく知りたい方は現代ポートフォリオ理論講義を買っちゃったほうがよいです。

許容するリスク中で最も期待するリターンが高い組み合わせを選ぶ

今回は株を例として挙げましたが、金融商品は株に限らず無数にあります。さらにその組み合わせとなると、組み合わせ爆発して考えたくもありません。

その無数にある組み合わせの中から、許容するリスクの中で最大のリターンを得られる組み合わせを「最適ポートフォリオ」と言い、これを選ぶアルゴリズムが「現代ポートフォリオ理論」です。

https://www.wealthnavi.com/contents/column/41/

このページの途中に出てくるグラフがリスクと期待するリターンの組み合わせを示しています。ハイリスクローリターンもありえる中で、ハイリスクハイリターンかミドルリスクミドルリターン、ローリスクローリターンとなる最適ポートフォリオを選んでくれるサービスがウェルスナビ(WealthNavi)です。

とはいえ無限に近いので、基本的な方針をこちらのPDFで説明しているようです。

https://www.wealthnavi.com/image/WealthNavi_WhitePaper.pdf

リバランス

最適ポートフォリオは割合で考えるものです。いずれかの商品が値上がり/値下がりすると、ポートフォリオで占めている割合が変わります。

A社株とB社株を50%:50%で持つことが最適ポートフォリオだとして、A社株を1000円、B社株を1000円買いました。B社株が2倍に値上がりして2000円の価値を持つようになりました。ポートフォリオを見ると、A社株とB社株が1000円:2000円、33%:67%となります。

ほっとくと最適ポートフォリオからずれていきます。なので、最適ポートフォリオの50%:50%にするためにはB社株を500円分売って、A社株を500円分買うと1500円:1500円になるので良いです。という考え方をします。

この最適ポートフォリオになるように調整することをリバランスと呼びます。

リバランスはポートフォリオの調整機能もありますが、金融商品は上がったり下がったりギザギザなチャートを描きながら成長していく特性をもつものです。つまり突然上がったら買って、突然下がったら買うと良いです。リバランスはポートフォリオ中で相対的に上がった商品を売って、相対的に下がった商品を買うことになるので、理にかなっているのではないかと思います。

ウェルスナビ(WelthNavi)を選んだほうがいい人

ウェルスナビは自動的に許容リスクを決定し、自動的に最適ポートフォリオを選び、自動的にリバランスするサービスです。その代わりに年率1%の手数料を請求されます。

ウェルスナビを使わないほうがいい人は、自分で許容リスクを決定し、自分でポートフォリオを選び、自分でリバランスしてウェルスナビと同じだけリターンを得られるなら、手数料を払わないだけでさらに1%儲かります。でかい。

使ったほうがいい人は、堅実に投資でリターンを得たい人です。最適ポートフォリオ理論はすごく当たり前のことを言っている理論で、機械的にすごく当たり前のことを繰り返すサービスのようです。下手の横好きで投資に手を出すより、よっぽどましなサービスだと思いました。なので私はこれにしてみました。

ちなみに現金で持ってるは論外だと思います。物価はどんどん上がるものなので、現金は相対的に価値が下がるものなので。20年前にはラーメン500円だったのに今は800円が当たり前で、20年前から貯金し続けていたラーメンが買えたはずの500円は今買えなくなりました。貯金は損です。


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